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2004.01.28

ザウルスお絵かきソフトの歴史:0.序章

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ザウルスでのお絵かき,通称「ざう絵」の歴史を,お絵かきソフトの変遷を中心に紹介したい.

この特集記事はもともとTOKさんによる「ザウルスお絵かきスターターキットCD-ROM」に収録されたものであり,今から約2年前の2001年12月4日に作成された.昔話を忘れないように書いた記事であるが,今となってはこの記事そのものが昔話となってしまった.

再掲載のきっかけとなったのは,PDA絵とお絵かき掲示板の比較の中で,PDA絵の特徴が話題に上ったためである.パーソナルコンピュータよりもさらにパーソナルな方向を目指すPDAとはその一つ一つがオリジナリティの高い存在であり,PDA絵というものもそのそれぞれのデバイスに強く依存してきたと思われる.ザウルスに限った話にはなるが,PDA絵に対して「らしさ」をもたらしてきたツールのことを,その背景事情と合わせてもう一度確認してゆきたいと思う.


▼小さいころなら広告の裏に,学生時代ならノートの隅に.たいくつな余白には,落描きをしてみたくなることがないだろうか.ならば,ザウルスである.ザウルスというPDAは,1993年に「液晶ペンコム」という名で生まれた時からずっと,僕らにこの「余白」を残してくれている.「手書きメモ(フォトメモリ)」というお絵かきソフトが全てのザウルスに搭載されていたからこそ,僕らはなにげなくそこに落描きしようという気持ちになったのだろうし,近頃のように,PDAでちょっと本格的な絵を描こうという発想も生まれてきたように思う.

余白のある機械,というのはなんだか可愛げがある.PDAというどこまでもパーソナルな世界がそうしたゆとりを持つのは,あるいはごく当たり前のことかもしれない.

時代とともにPDAと絵との関係もずいぶん変わってきた.描ける絵のサイズは大きくなり,カラー対応のソフトが登場し,なにより,ユーザの作成した多数のお絵かきソフトをWWWを通じて容易に入手できるようになった.最近では余白に落書きをすること,つまり,持っているPDAにお絵かき機能がついていたから絵を描く,というのではなく,絵を描くことが目的でPDAを購入するという人さえ目にすることがある.そうしたなかで,ザウルスでのお絵かきも「ざう絵」という呼び名は同じままに,やはり少しずつ形を変えながら今に至っている.


▼さて,これからザウルスにおけるお絵かきのツールの移り変わりを追ってゆこうと思うのだけど,僕自身,ザウルス用お絵かきソフトの作者であり,またざう絵の描き手であるため,公平でまとまりのある話にはあまりなりそうもない.ただ,多少昔話を知っていて最近の事情にも明るいという立場のユーザは稀有となってしまったようなので,僕が知っている限りのざう絵のお話をどんな形であれ残しておきたいというわがままをさせて頂いている.

また,ざう絵の歴史を語る際には,それぞれの時代に活躍しておられたざう絵描きの皆様のお名前を紹介したかったが,もうざう絵描きをやめておられる方がほとんどで,今回ザウルス中心の記事を書くにあたっては個々の都合を問い合わせるのはどうかと思ったため見合わせている.PDA全般におけるお絵かきについてまとめる機会があったなら,そういうこともしたいと思う.

では,今しばらくのおつきあいを.


(タイトル画は筆者がザウルスポケットMI-110と手書きメモで描いたもの.ざうまが7号(1999年2月22日)に掲載された.)

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