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2004.01.28

ザウルスお絵かきソフトの歴史:1. モノクロ世界のペインティング

otedama.gif

▼紙に鉛筆で絵を描くようなとき,多くの人はものの輪郭線を引いてから色を塗る,という手順を踏むのではないだろうか.紙を液晶に,鉛筆をスタイラスに置き換えたPDAのお絵かきでもやはり,そうした手順が好まれている.このため,はじめの頃は特に輪郭線と色塗りとの相性がお絵かきツールを評価する上で重要なポイントとなっていたように思う.

たとえば,画用紙にクレヨンで引いた輪郭線は,後から塗る別のクレヨンの色で上塗りされる.油絵でも同じようにどんどん上塗りされる.一方,漫画のように黒ペンで輪郭を引いてからカラーインクで色を塗るような場合には,元の輪郭は上塗りされずに黒いままで残る.

輪郭線が消えるか消えないかで絵の描き方が変わってしまう.ザウルスの初代シリーズであるPI系は液晶が白黒二色であったため,手書きメモが前者でなく後者のように輪郭線を消さない方式を採用していたことは,理にかなっていたように思う.

1-1.PI系ザウルスの「手書きメモ」

【液晶ペンコム(PI-3000,PI-4000,PI-5000,PI-4500),アクセスザウルス(PI-6000,PI-7000,PI-6500,PI-8000,MobileZ,PI-6600)の時代.】

(本節のタイトル画はMobile-Zと手書きメモで描いたもの(2000年12月3日).Mobile-ZあるいはPI-8000は当時,横に長い大画面表示をウリとしていたザウルスで,スケジュールなどはザウルスを縦に持ったときに90度回転表示させることができた.後年のMI-P10と並んで縦横両方に標準対応する珍しいPDAだ.ちなみに,MobileZ,PI-8000で描ける絵の大きさは,278x128ドット,他のPI系ザウルスは198x128となっている.)

▼はじめのザウルスであるPIシリーズに搭載されていたのは,手書きメモと呼ばれる作画ツールだった.主な用途は地図を描いたりペン文字で素早くメモ取りしたりすることで,そのためにペンや消しゴムだけでなく,直線を引く機能や絵地図記号をスタンプする機能を備えていた.

(手書きメモのスクリーンショットを載せたいところだけど,出来なかったので申し訳ない...)

ペンの太さは細(1ドット)・太(2ドット)・極太(4ドット)の三種類で,ペンアイコンを押すたびに切り替わる.消しゴムの太さは細(2ドット)・太(4ドット)の二種類で,ペン同様,消しゴムボタンを押すたびに切り替わる.ペンの太さと消しゴムの太さがそれぞれ別のものとして保存されるのが便利で,例えばペンから消しゴムにツールを変更すると,前に使っていたときと同じ太さの消しゴムを使うことができる.

PI系ザウルスは白黒二色表示だが,漫画のように細かい網目(カケアミ)を使って色を表現することができる.網目の種類は一種類で,ペンの色選択ボタンの中からこの網目を選ぶと,輪郭線を消すことのない色塗りをすることができる.

▼僕は実のところPIザウルス時代のお絵かきは話に聞くことしかなかったのだけど,今回,記事のために実機(Mobile-Z.PI-8000のおよそ互換機)を初めて触って,そのお絵かき機能の完成度の高さに驚いている.当時,盛んだったらしい,皆にザウ絵と呼ばれ始めたころのことが偲ばれる.

▼Mobile-Zで描いた絵をPCでみるためには,基本的にはパソコン接続ケーブルか赤外線通信(ただしASKと呼ばれる独自方式)でPCに送るしかない.僕はいずれも不可能だったので,以下のような方法を使った.

1.赤外線通信(ASK方式)でアイクルーズへと送信し,アイクルーズの電子アルバム(他の機種でのフォトメモリーにあたる)に保存.

2.そのままでは「PCデータに送出」が失敗してしまったので,一度「修正」ボタンで画像を開いてからあらためて「保存」しなおす.

3.「PCデータに送出」でGIF形式のPCデータとして保存したのち,ファイル操作用MOREソフトでCFカードへコピー.

4.カードリーダーでCFカードの画像をPCへ読み込み.

▼ここで残念な話としては,登場以来10年近くデータレベルでは高い上位互換性を維持しているザウルスであるが,MI-E1以降,つまり新生ザウルスになってからはついにPIザウルスとの赤外線通信(つまりASK方式を使った通信)ができなくなってしまった.ユーザサポートを保証する手間を考えれば仕方のないことではあるが,以前のMI系ザウルスではMobileZのような旧時代のザウルスとでもピッと通信できたのである.しかもMI系ザウルスからPI系ザウルスへ画像を送ることさえ可能で,僕はそれを使って大好きなざう絵描きさんとイラストを交換したことがあった思い出深い機能であるだけに切ない.


1-2.PI系ザウルスのAdd inソフト「ZauPenProfessional」

▼また,PI系ザウルスには「Add inソフト」と呼ばれるユーザの制作したソフトが数多く存在し,その中には「ZauPenProfessional 」という手書きメモの強化版も存在した.今回MobileZへのインストールに失敗してしまったので評価はできなかったが,ドキュメントを読む限りでは,複数のブラシパターンを持つなど現在のお絵かきソフトにほど近い機能を備え,ドローオブジェクト扱いの直線など,他にない機能も持つ.NiftyServeのFZAURUSやベクターからダウンロードすることが出来る500円のシェアウェアである.


1-3.PI系ザウルスからMI系ザウルスへ

【カラーザウルス(MI-10),パワーザウルス(MI-504,MI-506,MI-106,MI-110,MI-610)の時代.】

▼PI系ザウルスは1996年から1997年を境として,機種名がMIから始まる新シリーズへと移行した.MI系ザウルスとPI系ザウルスの見た目における大きな違いは,MI系ザウルスが32000色のカラー表示機能を持ち,また320x240の広く高密度な画面を持っていることだろう.初代MI-10以降は,MI-504,MI-506,MI-610へと発展を遂げ,通信や画像処理にも強いマルチメディアPDAとしての地位を確固たるものにした.しかし,いずれも大型で10万円を超える高価な機種であったため,シリーズの途中,MI-506の後には,液晶表示を16階調の白黒に変更し,小型・低価格をウリとしたザウルスポケットMI-106,MI-110が発売された.

▼MI系ザウルスでは全体的な画像処理の能力が強化されたが,一方で仕様の変更によりPI時代に出来たことがうまく出来ないことがあった.まず,上で紹介したようなAdd inソフトはMI系ザウルスで動作しない.MI系ザウルスはMOREソフトと呼ばれるMI系専用のソフトにしか対応していない.また,新しいお絵かきソフトとして搭載された「フォトメモリ/手書きメモ」は豊富な色を使って絵を描くことができたが,これはペンで塗った色が輪郭線を上塗りする油絵のような仕様だった.そのため,輪郭線を上書きしないPI系手書きメモの発展形を期待していたユーザにとっては大いに失望するものであったと聞いている.

「フォトメモリ/手書きメモ」という名前が示す通り,MI系ザウルスの手書きメモはザウルス用デジタルカメラで撮った画像の保存・編集ツールを兼ねている.高密度,32000色表示の美しい画面はこのために用意されたと言ってもいいように思うが,一方で,カラーを意識した仕様はそれまでのざう絵における白黒画法の蓄積を損なう結果になってしまった.

▼僕がザウルスを買ったのは,以上のようなMI系ザウルスが出そろっていた1998年暮れのことである.ザウルスを買った理由は絵を描くためで,僕くらいがちょうど,絵を描くためにPDAを選ぶことが可能になった(お絵かき)世代ではないかと思う.当時はPI系ザウルス以外のお絵かき用PDAとして,同じくシャープのWizや,生産中止につきひどく高かったAppleのNewtonMessagePad130J,まだ3comが販売していたPalmPilot,PalmIII,セイコーインスツルメントのTipoなどが広く知られていたが,ちょうどその暮れには一年前に発売されたザウルスMI-110の値段が下がり,またCASSIOPEIA E-55 (WindowsCE,Palmsize-PC)が発売されるなど,安価かつ描画領域が広いというお絵かきに向いたPDAが広く店頭に並んでいた時でもあった.広い選択肢の中から僕がMI-110を選んだのは,NewtonMP130J以上の画面の広さを持ちながらたったの35000円で売られていたことと,そのとき見聞きしていた「ざう絵」の蓄積に惹かれたからであるが,PDA初心者もいいところだった当時の僕は,PI系とMI系が全く違うザウルスで,MI系の「ざう絵」がほとんど描かれていないということは知る由もなかった.

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ザウルスお絵かきソフトの歴史:0.序章

first_light.gif

ザウルスでのお絵かき,通称「ざう絵」の歴史を,お絵かきソフトの変遷を中心に紹介したい.

この特集記事はもともとTOKさんによる「ザウルスお絵かきスターターキットCD-ROM」に収録されたものであり,今から約2年前の2001年12月4日に作成された.昔話を忘れないように書いた記事であるが,今となってはこの記事そのものが昔話となってしまった.

再掲載のきっかけとなったのは,PDA絵とお絵かき掲示板の比較の中で,PDA絵の特徴が話題に上ったためである.パーソナルコンピュータよりもさらにパーソナルな方向を目指すPDAとはその一つ一つがオリジナリティの高い存在であり,PDA絵というものもそのそれぞれのデバイスに強く依存してきたと思われる.ザウルスに限った話にはなるが,PDA絵に対して「らしさ」をもたらしてきたツールのことを,その背景事情と合わせてもう一度確認してゆきたいと思う.


▼小さいころなら広告の裏に,学生時代ならノートの隅に.たいくつな余白には,落描きをしてみたくなることがないだろうか.ならば,ザウルスである.ザウルスというPDAは,1993年に「液晶ペンコム」という名で生まれた時からずっと,僕らにこの「余白」を残してくれている.「手書きメモ(フォトメモリ)」というお絵かきソフトが全てのザウルスに搭載されていたからこそ,僕らはなにげなくそこに落描きしようという気持ちになったのだろうし,近頃のように,PDAでちょっと本格的な絵を描こうという発想も生まれてきたように思う.

余白のある機械,というのはなんだか可愛げがある.PDAというどこまでもパーソナルな世界がそうしたゆとりを持つのは,あるいはごく当たり前のことかもしれない.

時代とともにPDAと絵との関係もずいぶん変わってきた.描ける絵のサイズは大きくなり,カラー対応のソフトが登場し,なにより,ユーザの作成した多数のお絵かきソフトをWWWを通じて容易に入手できるようになった.最近では余白に落書きをすること,つまり,持っているPDAにお絵かき機能がついていたから絵を描く,というのではなく,絵を描くことが目的でPDAを購入するという人さえ目にすることがある.そうしたなかで,ザウルスでのお絵かきも「ざう絵」という呼び名は同じままに,やはり少しずつ形を変えながら今に至っている.


▼さて,これからザウルスにおけるお絵かきのツールの移り変わりを追ってゆこうと思うのだけど,僕自身,ザウルス用お絵かきソフトの作者であり,またざう絵の描き手であるため,公平でまとまりのある話にはあまりなりそうもない.ただ,多少昔話を知っていて最近の事情にも明るいという立場のユーザは稀有となってしまったようなので,僕が知っている限りのざう絵のお話をどんな形であれ残しておきたいというわがままをさせて頂いている.

また,ざう絵の歴史を語る際には,それぞれの時代に活躍しておられたざう絵描きの皆様のお名前を紹介したかったが,もうざう絵描きをやめておられる方がほとんどで,今回ザウルス中心の記事を書くにあたっては個々の都合を問い合わせるのはどうかと思ったため見合わせている.PDA全般におけるお絵かきについてまとめる機会があったなら,そういうこともしたいと思う.

では,今しばらくのおつきあいを.


(タイトル画は筆者がザウルスポケットMI-110と手書きメモで描いたもの.ざうまが7号(1999年2月22日)に掲載された.)

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2004.01.26

LinuxZaurus用RSSリーダー

ZauRSSというRSSリーダーがある.今後の発展に期待.

これはZaurusに限った話ではないが,個人的にはContentモジュールのencoded要素内に記述されたHTMLを解釈するリーダーが有り難い(SharpReaderなどがそう).僕のエントリは時々絵を含んでいて,カテゴリとしてまとめることでギャラリーにしているからである.Contentモジュールを用いたコンテンツ配信には魅力を感じる.

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Palmの開発環境

PalmOS用にPocketStudioというDelphiに似た開発環境がある.PascalだがObjectPascalではないのでまるっきりDelphiというわけでもない.しかし利用者のお話を聞いていると面白そうだ.

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PDA絵とお絵かき掲示板

PDAで描いた絵とお絵かき掲示板(お絵B.PaintBBSなど)で描いた絵が似ていると前々から思っていた.原寸で描かれるきめの粗さと筆圧感知のない硬質な線と高々VGAに収まる絵のサイズが似ているのだろう.お,新たなPDA絵描きさん発見!と思ったら実はお絵Bで描いた絵であることが増えた.画材というものは出来上がりのみが異なるわけではないが,PDA絵の味だと思っていたものがもうPDA絵だけのものではなくなってしまったのはやはり少し寂しい.

よんぱちさんがお絵B画とPDA絵の違う点を述べておられるが,僕にとってはむしろ似ている部分が印象深い.

松莉さんのところへ何度か描き込ませて頂いた時,PDA絵の技術がそのまま使えるので面白かった.あとオンラインで描いていると,独りで描いてない,みんなの側にいるような,そういう幸せな幻想を抱かせてくれる.

PDAの場合,画面に直接描けるというメリットがある.PDA絵は基本的に孤独だが,ただファミレスや電車の中,旅行先でも描けるのは悪くない気分だ.

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2004.01.18

CloverPaint ver 0.1

cloverpaint.png

(CloverPaint 0.1 + Zaurus SL-C750)

とりあえず絵を描けるようにしないと元気が出ないので,偽ざうすけを実装した.ツールパレットがまだないため(ツール選択はキーボード直押し・・・)なので,一般公開はなし.

3.5インチ液晶でルーペ無しは苦しい.

ところで,このココログ,幅480pixelの画像をどうやっても表示することができない.
(コラム数減らしても一緒.)
ひょっとしてとても駄目なのではないだろうか.

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2004.01.17

ファイルダイアログを実装

SlFileDialogとSlFileSelectorでファイルセーブ,オープンダイアログを作成.SlFileDialogで入力エリア表示されなくて困ったが,単にタスクバーに隠れていた.

setFixedHeight(QApplication::desktop()->height()-36);

SlFileDialog *sfd = new SlFileDialog(TRUE, this, "Save as ...");
sfd->setDefaultFile("/home/zaurus/Documents/test.bmp");
sfd->setIconViewType(TRUE);
sfd->setMimeType("image/*");
setCentralWidget((QWidget *)sfd);

あとレイヤ一枚分の白黒描画関数を実装.ていうかほとんどPrismPocketからコピペ.いちおう線画なら描くことができる.ざうすけの真似事だったらもう少しで出来るかしら.

しかし,モードレスダイアログの作り方が著しく未知の世界.

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祝 Petite Peinture 正式版

さきらさんのPetite Peintureがついに正式版としてリリースされたそうです.おめでとうございます.

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2004.01.14

再描画のタイミング

32bitカラーのQImageにピクセルデータをぺこぺこ埋めて,16bitカラーに変換しながらフレームバッファへコピーして遊ぶ.

paintEventの呼ばれるタイミングがいまいちわからず苦労した.いや,今もあまり判ってないのだが.

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2004.01.13

QImage

QImageをオフスクリーンとして使ってピクセル操作→フレームバッファへコピー
でオッケーに違いない.

QImageクラスのメソッドを用いてセーブロードできる画像フォーマット.

QStrList tmpList = QImage::inputFormats ();
char *tmpFormat;
for ( tmpFormat=tmpList.first(); tmpFormat != 0; tmpFormat=tmpList.next() )
fprintf(stderr, "%s\n", tmpFormat );

BMP
JPEG
PNG
XBM
XPM

PNGをサポートしている.libpngは自分では手に負える気がしなかったので楽だ.

なんつか,当たり前だけどSZABとは世代が違うな.

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2004.01.12

開発とヴィジュアル

Qtopiaは右も左も判らず,そもそもC++を知らないので泣きそうだったが,とりあえずフレームバッファへの書き込み&表示ができるようになったので元気が出てきた.視覚的な変化を制御できるようになることはいつだって嬉しいものである.

一区切りついたのでしばらくお休み.残りの面倒な作業はファイルの読み書きとユーザインタフェースの作成(Qtを使わないため)である.そのほかの作業は結局のところPrismPocketと変わらない.

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ビルド用スクリプト

手順を忘れそうなのでメモ.

ipkg-build

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SLザウお絵かきソフト要望リスト

依存庭オフで聞いてきた要望をメモ.PrismPocketがベースという前提で.

・内部24bitカラー化
 PrismPocketではメモリが少ないことと,PDAのディスプレイが16bit表示だからPDAで見えない色がPCでは見えるというのは不都合だという理由で内部16bit処理だった.SLザウルスはメモリが多い(ぷちぱんちゅーるでは50枚近くレイヤを作成できた・・・)のと,あと,ディスプレイが16bit表示だろうがそもそも液晶の特性のせいで肉眼による階調の判別は困難なので,24bitでなんちゃってグラデーションしてしまうほうが仕上がりが綺麗になりそうなのだ.

・ルーペ機能はSLでも必須.
 VGA液晶のPDAでもまだドット打ちの要望はあるようだ.広い範囲を描くなら画面全体を拡大するズーム,狭い範囲のドット打ちをするなら画面の一部を取り出して別ウインドウで拡大するルーペが使いやすいだろう.

・レイヤの合成手法に「Color」を追加.
 フォトショップの「Color」合成と同じ.陰影から絵を描くときに便利.

・ビュースタイルでも使えるインタフェースデザイン

・描画ツール変更ボタンの改善
 これは私のTODO.自分で作っといてなんだが,PrismPocketの描画ツール変更ボタンは間違って押してしまうことが多すぎる.

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依存庭オフ会

少女,ギーガー,リベリオンの三拍子揃ったPocketArtistの使い手,某信者さんが企画した依存庭オフへ参加.久々にPDA絵師が大人数で集まった場であり,刺激的だった.

SLザウルス用のお絵かきソフトを作るにあたって,みなさんC700で絵を描くときはビュースタイルなのかインプットスタイルなのかを知りたかった.のちなさんはインプット派,catsinさんはビュー派だった.インプットスタイルのほうが機能を割り当てられるボタンが多くて開発は楽なのだが,ビュースタイルでも使えるようにしておいたほうが良さそうだ.

某信者さんとcatsinさんがレイヤのColor合成が無いともう生きてゆけないと仰るので,使い方を教えて頂いた.なるほど,陰影から絵を作り上げるには便利である.あと,はやしのさんからブラシの実装方法について教えて頂いた.私はブラシの軌跡の中心線が濃くなりすぎて困っていたのだが,うまく描画をまびいておられた.

sumitatsuさんにNewton MessagePad2100を触らせて頂いた.画面が大きくて描き易い.最近のPDAは絵を描くには画面が小さすぎる. 4インチ液晶のSL-6000がコンシューマー向けに早く出ないかしら.

(みなさま,色々と有難うございました.)

なお,PDA絵関係以外の収穫と言えば,ドールの世界の凄さを知ったことと,あとはやしのさんがアニソンマスターであると判ったことである.素敵だ.

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開発環境とweblog

ここは,クロス開発環境のあるLinuxマシンからでもメモを書き込めるのが嬉しい.

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LinuxZaurusクロス開発環境

QtopiaSDK + シャープ独自ライブラリのインストール.

前回,RedHat9.0環境にインストールしたらgccのバージョン問題への対処が面倒だったため,素直にチュートリアル(qte_tutorial_030122_a300.pdf) 通りRedHat7.3へ商用版QtopiaSDKをインストール.その後,シャープ独自のライブラリをインストールすると一部ライブラリを上書きするのだが,libqteのバージョンが商用版Qtopia(2.3.3)とシャープ版(2.3.2)で異なるため非常に気持ちが悪い.ここではシャープ版に従うことにした.

シャープ独自のライブラリを追加した後は,チュートリアルの作法でqpeを動かすとエラーが出る.

# . dev-x86-c700-qpe.sh
# qvfb &
# qpe
Connected to VFB server: 240 x 320 x 32
Can't drive depth 32
アボートしました

qvfbの起動時にはオプションで色深度(とかディスプレイの大きさ)を明示的に指定する必要があるようだ.

# qvfb -width 640 -height 480 -depth 16 &

どっかに書いてた気がするのだがこれ.

あとしょーもない話ではあるが,チュートリアルにせよシャープ独自ライブラリインストール時についてくる環境設定スクリプト群(dev-*.sh)にせよ
$QTDIR/tmake/bin
へのPATHが抜けているため,progenコマンドが見つからないといって怒られる・・・.

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2004.01.03

謹賀新年

謹賀新年

あけましておめでとうございます.
本年もどうぞよろしくお願いします.

年賀状を描きはじめたら,ほとんど手癖で妖怪変化っぽいのを描いてしまった(下の絵).しかしこれ鳥の変化っぽいので干支が合わないから,もうちょい頭使って描き直すことになった.

2004.jpg

元旦はどちらかというと陰気な気分だったので絵のほうもそういうストーリーに従っていたが,お正月っぽいめでたい絵に描き変えたら気分のほうもめでたい感じになってきた.よかったよかった.

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