すばる望遠鏡
http://web.archive.org/web/19990508165255/http://members.xoom.com/zaumaga/
(Zaurus MI-110 + 手書きメモ,1999/2/22 ざうまが7号 より)
「すばる望遠鏡のファーストライト」
すばる望遠鏡というのは一月に完成したばかりの国立天文台の宇宙観測用望遠鏡です。望遠鏡にはじめて天体の光を導入して性能を確認するイベントが「ファーストライト」で、ハワイのマウナ・ケア山頂に設置されたこのガラスの瞳は、これでようやく遠い宇宙の果てへ向けて目を開いたと言えるのでした。そういえば、二月のはじめにはこの時の画像が公開されて、大きな話題を呼んでいましたね。
この望遠鏡に付けられた「昴(すばる)」とはおうし座の散開星団の名前で、冬の夜空にぼんやり光って見える六つの星の集まりを指しています。けれども不思議なことに、肉眼では六つしか見えない昴ですが、これを七人の人物に例える言い伝えが世界各地で見られるそうです。例えば、「プレアデス星団」という昴の英名に見られるように、ギリシア神話ではプレアデスという七人の姉妹を指していますが、姉妹のうち一人は姿を隠してしまったため、六つの星しか見えないのだと伝えられています。
夜空に近い山の高みで星を見つめる大きな瞳は、もしかすると、遠く離れた異郷の地から姉妹を見守る、姿を消した一人の娘のものであるかも知れません。
6年前に自分が書いた文章を手元に残してなかったことに気付いて,webarchiveを探したらまだ残っていました.
何もかもが懐かしい.参照したわけでもないのに6年経っても同じこと言ってるのが可笑しいですね.
なくならないうちに書き残しておきました.
The comments to this entry are closed.
Comments